2022年2月26日に、奈良県橿原市におきまして第42回日本中毒学会西日本地方会を開催させていただくことになりました。歴史ある本会を開催させていただけることは、大変名誉なことであります。教室員一同、精一杯努めて参ります。

本会のテーマは、「急性中毒 −これから−」とさせていただいております。急性中毒はおそらく有史以前からあり、これからも無くならないものです。近年では平成の時代に起きたいくつかの急性中毒事件や、カフェインなど市販薬の大量服用事例の発生などが挙げられます。学会員を初めとする多くの方々によって、その診療や薬毒物分析の技術が進んできました。しかしながら、単一施設で全ての薬毒物に対応することは非常に困難であります。今後は技術の進歩のみならず、施設間の連携を含めてさらに発展していくものと考えられます。皆様とこれからの急性中毒について様々な意見交換を本会で行えれば、と存じます。

特別講演にはこの領域でご活躍の埼玉医科大学病院救急センターの上條吉人 教授をお招きしております。是非皆様、奮ってご参加ください。

新型コロナ感染症の第5波が落ち着きつつあるところですが、開催日にはどうなっているのか、全く予測がつきません。状況によってはWeb開催に切り替えなくてはならないかもしれませんが、現地で皆様とお会いできることを目指して準備を進めてまいります。

それでは皆様とお会いできることを祈念して、開催の挨拶とさせていただきます。

令和3年10月吉日

第42回日本中毒西日本地方会
会長 福島英賢
(奈良県立医科大学救急医学・高度救命救急センター)